火星人類シン・リャック

人と同じような形をしており、全員が8mほどの生物。
単独で宇宙に飛び立つ事ができ、さらにはレーザーも放つ事が出来る。
かなり力は強く、頑丈で、通常のロボットでは太刀打ちできない。

 

500年ほど前に軌道を外れ宇宙のかなたに飛んでいってしまった火星が、銀河系へと戻ってきた。
驚くべきことにそのまま元の軌道へのる。
この時、人類はモンスターによって滅亡の危機に追い込まれていたのでこの事は知らない。

それは彼らシン・リャックの仕業であった。
モンスターを根絶やしにした彼らは、喜ぶ人類に向かって
「地球はいただいた。お前達は我々の奴隷にしてこきつかってやる」
と言うような事を言い放ち、人々を捕らえていった。

彼らは1000年ほど前に人類が火星をテラ・フォーミングするため作り出した人工生物であった。
なるべく早く火星を人の住める星にしようと、
過酷な環境に耐える事が出来、人と同じくらいの知能を持った彼らの先祖を作り出したのだ。
だが、その火星の巨大施設で事故は起きた。
とんでもない爆発が起こり、火星は砕けながら軌道を外れていったのだ。
人類は彼らを見捨てて、自分達だけ火星から脱出した。
しかし彼らは生き延びた。
砕け、宇宙を彷徨う火星にしがみつき、自らを自らの手で改造し、
火星を機械化して自分達を見捨てた人類に復讐する機会を伺っていたのだ。

しかし、それは間違いだった。
爆発の被害から何とか免れた人類の何人かとシン・リャックの先祖3人は共に宇宙船へと辿り着いた。
だが宇宙船は人用のものしか無い。
それでも一緒に脱出しようという人々に、シン・リャックの先祖は言った。
「我々はこの火星に残ろう。我々はこの火星で、人類の為に働くために造られたのだ。」
そして人々を宇宙船に乗せると、宇宙船を発信させた。

これが兼四郎がシン・リャックの代表と一緒に見たDVDの中身である。
このDVDは宇宙船で脱出した人達が、
脱出直前に映していた上記の映像と、シン・リャックの先祖達への感謝の言葉を入れて、
火星の飛んで行った方向へと打ち上げたもののコピーである。

彼らが真実を知った事でハッピーエンドで終わる・・・そう思っていた時期が我々にもありました。

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