裸族「金を出せ!服もだ!」
母「ど、どうか命だけは!」
娘「おかあさーん」
スケレーd「・・・・・・」
ストームプリンガー「やっぱこうでなくちゃナァ。魂ウマー」
スケレーdに向かって無邪気に手を振るアルゴニアンの娘。
母親はスケレーdを怖がってそれをとめようとしている。
一度振り向くと、すぐに踵を返し手を上げて答えるスケレーd。
どうやら何も言わなかったのではなく、照れてしまって喋れなかっただけのようだ。
そしてやっと辿り着いた。
夢を語らい、夢を共にかなえようと約束した、あの場所へ。
そこでスケレーdは何かを見つけた。
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約束の場所で何かを見つけたスケレーdは、すぐに天空の城へと戻った。
アルスト「やっと帰ってきたか」
スケレーdを見つけたアルストが言った。
言われてみれば、ブルーマへと向かってからもう2日が過ぎている。
アルスト「遅いからまたどこかに旅に出たのかと思ってたぜ。
で、氷の杖はドコだ?」
そこでスケレーdは思い出した。そういえばブルーマには氷の杖を買いに行っていたんだと。
氷の杖はジュリエットを埋葬したあの家に置きっぱなしだ。ついでに燃草の入った皮袋も。
スケレーd「スマン。忘れていた」
アルスト「なにいいい!2日も何やってきたんだよ!?」
スケレーd「な、なかなか大変な出来事があってな・・・」
アルストと話すスケレーdの指が光った。
そこにはスケレーdがジュリエットに送り、ジュリエットの墓の前に置いてきた物と同じ指輪がはまっていた。
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そう。スケレーdがあの約束の地で見つけた物とはこの指輪だったのだ。
ジュリエットは、いつの日かスケレーdが帰ってきたらあの場所にもう一度行って、その時にこの指輪を渡すつもりだったのだ。
それがジュリエットの気持ちだった。
それがジュリエットの小さな楽しみだった。
スケレーdの驚くところが見てみたくて、
突然スケレーdに指輪を渡された時の嬉しい気持ちを彼にも味わってもらいたくて、
内緒で計画していた事だった。
長き年月を経てようやくその願いが叶った指輪は、安っぽい作りにも関わらずスケレーdの指でキラキラと光を反射した。
まるで喜びの声を上げているかのように。