数日後、マーティンはドラゴンファイヤを灯して皇帝の位を引き継いだ。
皇帝が暗殺されてから久しく、彼には国を統治するための様々な困難が待ち受けているであろう。
しかし彼の側にはジョフリーと、自らをガード神と思い込むカイムが居る。
・・・きっとマーティンならば何とかするであろう。
そしてオブリビオンの犠牲となったクヴァッチ。
そこにはオラグとエールの姿があった。
2人は便利屋の仕事をする傍らで、クヴァッチの復興を手伝っているようだ。
オラグの活躍によってorogへの偏見は薄まった。彼が古の英雄と目指す共存の世界は、いずれ実現できる事だろう。
そしてシロディールヒーローズの2人、リンとテツヲは今日も悪と戦っていた。
彼らの戦いは終わらない。
この世から悪が無くなるその日まで。
サラは未だに鉄拳のサラと恐れられていたが、便利屋での仕事の確実性から、
恐れと共に冒険者から羨望の眼差しで見られるようになっていた。
そしてこの物語の主人公アルストは――――
相変わらずだった。