セィフュークが振り上げた武器を涙の潤んだ瞳で見据え、スパイダー・リンは思った。
自分はなぜ、ウルフマンやウルフウーマンですら敵わなかった相手の前に姿を現してしまったのだろう。と。

ここへはオブリビオンゲートを探す途中に偶然通りかかっただけだ。
なぜ出てきてしまったのだろう。
自分は正義のヒーローなどではないのに。ただ蜘蛛悟郎の力で変身できるだけなのに。

もはや、後悔だけが、彼女の心を支配していた。

蔑んだ表情のセィフュークが武器を振り下ろそうとしている。
目もつぶらずにただそれを凝視していた。
怖くはない。ただ後悔があるだけ。
なぜ出てきてしまったのか。

なぜ自分は正義のヒーローに、そのような存在に、なりたかったのか。

 

ウルフマンが声を荒げる。

 ウルフマン「しっかりするんだスパイダー・リン!」

スパイダー・リンの耳にその言葉、その意味は、しっかりと届いていたが彼女は動けなかった。

セィフュークが武器を振り下ろした。外れるはずもない死への一撃を。
ウルフマンとウルフウーマンの悲鳴のような声が轟き、全てを見ていた人々が希望を失う恐怖を感じた。

「もうダメだ」誰かがつぶやいた。

まさにそのとき。

 

 

大地を、一筋の黒い何かが駆け抜けた。
黒い何かはスパイダー・リンにぶつかって、彼女と共に別の場所へと移動した。

セィフュークの武器が標的を失って地面を抉り、大地を震わせる。

 セィフューク「なにぃ!まさかまたしても!?」

黒い何かはスパイダー・リンに背を向け、セィフュークを睨みつけた。
辺り一帯が静まり返る。

そしてスパイダー・リンを振り向いて、大丈夫かと声をかけた。

スパイダー・リンは、声をかけてきた者を見て、頭の中が真っ白になってしまった。

 

 

 

♪ 黒き流星(ver.2.0)  ←FUSION WORLD様に著作権があり、無断転載、再配布は断じて禁止です。
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その身に纏うは地獄のように禍々しい漆黒の衣装。

しかしてそれは悪と戦う正義のヒーロー。

大地を駆けるか天を舞うのか。

その姿は、まさに流星。

後の人々にそう謳われ、黒き流星と呼ばれることとなる彼は・・・

そう。タランチュラ・テツヲであった。

 スパイダー・リン「タランチュラ・・・テツヲ?
  な、なぜ?」

崖から落ちて死んだのではないのか、スパイダー・リンはそう続けようとした。
が、タランチュラ・テツヲが先に言った。

 タランチュラ・テツヲ「崖から落ちて行く途中、僕は偶然その場を通りかかったウルフマン達に助けられたんだ」

 スパイダー・リン「ウルフマン達が?だったらどうして・・・」

ウルフマンとウルフウーマンが、傷口を押さえながら2人の側まで来て言った。

 ウルフマン「タランチュラ・テツヲは、世界を見てまわる必要があると気付いたんだ。
  人々は表面を見繕って生きているだけではないのかもしれない、と。
  スパイダー・リン。君のおかげで彼はそう気付いたんだ。そして世界を旅していたんだ」

 タランチュラ・テツヲ「ウルフマン!もう大丈夫なのか!?」

 ウルフマン「なぁにこれしきのダメージ」

 ウルフウーマン「友情パワーで!」

 ウルフマン「へっちゃらさ!」

ウルフマンとウルフウーマンは、脂汗を滲ませながらも満面の笑みを浮かべて言い切った。

 スパイダー・リン「な、なんで・・・なんで教えてくれなかったの・・・生きてるって。
  私は・・・」

 タランチュラ・テツヲ「すまないスパイダー・リン。
  僕は君とどんな顔をして会ったらいいか分からなくて、ウルフマン達には黙っていてくれるように頼んでいたんだ。
  本当はずっと会わないつもりだった。だって僕はアンヴィルを・・・
  でも・・・今はそんな事を言ってる場合じゃない!!セィフューク!
  これ以上みんなを傷つけるつもりなら、今度は僕が相手だ!!」

横たわったままのスパイダー・リンを除く3人のヒーローは、セィフュークに振り向いた。

 セィフューク「ふん。やっと終わったか」

律儀にもヒーロー達の会話が終わるまでその場で待っていたセィフュークは、呆れたように言い放ち、
次に語気を荒げて叫んだ。

 セィフューク「またしてもまたしても!
  またしても正義のヒーローがワシの邪魔をするか!」

 タランチュラ・テツヲ「ぼ、僕が正義のヒーロー?」

 ウルフウーマン「そうよタランチュラ・テツヲ。
  出てくるタイミングもバッチリだった。あなたが正義のヒーローじゃなかったら、誰もヒーローにはなれないわ」

 タランチュラ・テツヲ「でも僕はアンヴィルを・・・」

 ウルフマン「平和な港町アンヴィルに君が何かしたかね?
  君は何もしていない。そうだろう?スパイダー・リン」

やっとの事で体を起こしたスパイダー・リンは、突然に話を振られ、しどろもどろになりながらも答えた。

 スパイダー・リン「え・・?えぇ。
  だって私が全部・・・
  !!」

 ウルフマン「そうだ。タランチュラ・テツヲは何も悪事を働けなかった。
  そしてその名すらも、我らしか知らなかった。・・・・それでもいいのだ。
  それでも君は正義のヒーローになれるんだ。君がそう信じれば」

 タランチュラ・テツヲ「!!!
  ・・・スパイダー・リン。僕は君になんてお礼を・・・」

 

 セィフューク「ええい!長すぎるわ!!
  いでよデイドラ!後ろで震える常命の者どもを喰い尽くせ!!」

ヒーロー達の話が長いとセィフュークは怒り、複数のデイドラを召還して人々に襲いかからせた。

 ウルフウーマン「!?そうはさせない!」

まだ立ち上がれないスパイダー・リンを除く3人のヒーローは、人々を守ろうと召還されたデイドラに向かって走り出した。

 セィフューク「行かせぬ!
  貴様らの相手はワシと、ワシの作ったデイドラでしてくれる!
  クックック!貴様らが守ろうとしておる者どもが、無残にも喰われる様を見ながら死ぬがよい!」

3人のヒーローの前にセィフュークとゴーレムのようなデイドラが立ちはだかり、彼らは人々のもとに辿り着く事ができなかった。

デイドラの群れが人々に牙を剥き、人々は恐怖に悲鳴を上げた。
そして断末魔のような叫びまでが響く。

 

 

だがしかし、その断末魔のような叫びは人々のものではなく、デイドラのものだった。

デイドラを吹き飛ばしたのは、人でもなければオブリビオンの生物でもなく、この世界のモンスター。

 クママン「助けに来たクマー!」

 ゴブリンマン兄「タランチュラ様ー!こっちは俺らに任せるゴブ!」

人々に襲い掛かったデイドラを弾き返したのは、
タランチュラ・テツヲから力を授かり、以前スパイダー・リンと戦ったクママンとゴブリンマン3兄弟だった。

 タランチュラ・テツヲ「クママンにゴブリンマン!?
  な、なぜ!僕は君たちを利用しようとしたのに!」

 クママン「そんな事もう気にしてないクマ。
  だってタランチュラ様のおかげで日本語が話せるようになって、人間に友達も出来たクマよ」

 ゴブリンマン「俺達はスパイダー・リンに勧められて正義のヒーローみたいな事してたゴブ」

 ゴブリンマン弟「感謝されるのはいい気分ゴブ」

 ゴブリンマン兄「ゴブゴブ。
  群れの中で落ちこぼれだった俺らが感謝されるようになったのは、スパイダー・リンとタンランチュラ様のおかげゴブ。
  だからこれは恩返しだゴブ!」

クママンとゴブリンマン3兄弟は、人々にデイドラを近づけないように戦った。
彼らはとても強く、デイドラ程度なら問題にならないようだった。

 タランチュラ・テツヲ「みんな・・・ありがとう」

 ウルフマン「流石は正義のヒーロー、タランチュラ・テツヲだ!
  見たかセィフューク!これこそがヒーローの人脈!
  『昨日の敵は今日の友』だ!!」

 セィフューク「おのれえええ!!こしゃくなマネを!!」

 

 

 

 

♪ 音楽ストップ

戦いが更に激しさを増す中、スパイダー・リンだけは取り残されたようにポツンとその場に座っていた。

人々の方を見る。
人々は一箇所に固まって、同じ方向を見つめていた。

 スパイダー・リン(クマンにゴブリンマン・・・来てくれたんだ。
  凄い。強くなったんだね。私なんかより、ずっと)

人々を守るクママンとゴブリンマン3兄弟は、デイドラを寄せ付けない戦いぶりを見せている。
こちらはもう大丈夫だ。そう思ってスパイダー・リンは胸を撫で下ろした。

だが、人々はまだ不安そうな視線を投げつけている。
戦う3人のヒーローに向かって。

ウルフマンとウルフウーマンは、セィフュークによって造り出されたゴーレムと戦っていた。
どうやら、このゴーレムが2人に対する為だけに造られたと言うのは本当のようで、2人はあらゆる攻撃を跳ね返されて攻めあぐねている様子だった。

そしてもっと状況が悪いのは、セィフューク本人と対峙しているタランチュラ・テツヲだ。

いくらタランチュラ・テツヲが目にも止まらぬスピードで動いても、セィフュークはその動きを読み、
タランチュラ・テツヲが鋼鉄をもひしゃげる攻撃を繰り出しても、セィフュークの攻撃力はその上を行っていた。

このままでは、3人のヒーローが敗北するのは目に見えている。

そしてそれは人々にも確実に伝わっていた。彼らの不安そうな目が、物語る。

「負けないでくれ」「がんばれ」「死にたくない」「助けてくれないの?」「助けてくれ」「正義のヒーローなんだろう?」

その時スパイダー・リンは、妙な衝動に駆られていた。

 スパイダー・リン(この気持ち・・・これは・・・)

ウルフマンとウルフウーマンが苦しい顔で戦い、タランチュラ・テツヲはセィフュークに翻弄されている。

 スパイダー・リン(そうじゃないよ・・!正義のヒーローは、もっと・・・!!)

正義のヒーロー。それは子供だったら誰もが憧れる絶対的な強さを持った、頼れる存在。
人々はその姿を見て、希望を抱く。

自分はそんな存在になりたいと思っていた。少し前までは。

 スパイダー・リン(でも、なんで?どうして・・・?)

確か、ウルフマンが言っていた。どうしてヒーローになりたいと思ったのか、なぜ戦う決意をしたのかを思い出せと。

 

 

 

それは、数ヶ月前。

さっきまではモヤがかかったように思い出せなかったのに、今なら鮮明に思い出せる。

両親意外と初めて歩く森の中、側にはアルストとサラが居た。
全てが目新しく見えて、とても楽しかった。
これから自分は便利屋として働くんだ。海にも空にも飛び出して、もの凄い冒険が出来るんだと胸が躍っていた。

アルストは体の小さい自分にも気を使わない人だったが、気を使われるよりはずっといいと思った。
サラはとても優しくとても強くて、数日で憧れを抱いてしまうほどだった。

この人達と一緒に居るのはとても楽しい、本当になんだって出来そう。

そのときは、「体の小さい自分は役立たずで足を引っ張ることしかできない」そんな風に思っていたのが馬鹿らしく思えるくらいに、
晴れ晴れとした気持ちだった。

そこへクマンが現れた。

モンスターなど問題にならないくらい強かったサラでさえもクマンには敵わず、アルストは無謀にクマンに挑んで傷だらけになっていった。

そして思った。自分も何かをしたいと。自分も便利屋になったんだから、と

そこで蜘蛛悟郎に出会って、蜘蛛悟郎が言ったんだ。

一つだけ強くなる方法があると。
でもその方法に耐えられなければ死んでしまう、と。

その方法とは、蜘蛛悟郎が自分に毒を注入する事。
クモチャンピョンである蜘蛛悟郎の毒は強烈で、生き残って力が得られる事なんて稀らしかったけれど、
それでも怖いなんて微塵も思わなかった。

 スパイダー・リン(アルストさんやサラさんを失いたくないって思った。
  あんな風にカッコ良く戦えるようになりたいって思った。
  なんで?なんでって、それは・・・私がその時、自分はなんでも出来るようになったんだって信じてたから!
  どんな夢でも現実に出来ると確信してた!)

 

 

タランチュラ・テツヲが、セィフュークの攻撃で吹き飛ばされた。
彼は苦しそうに呻きながらも立ち上がり、セィフュークに立ち向かう。

その姿が、スパイダー・リンに昔の光景を思い出させた。

 スパイダー・リン(ウルフマン達は正義のヒーローは演じるものだって言ってた。
  でも、私はそうは思わない)

それは心の奥底から生まれた決意。

自分にとっての正義のヒーロー、それは『私は正義のヒーローだから』、そんな風に自分に言い聞かせるものではなく、
ましてや蜘蛛悟郎に、『そうなんだよね?』と同意を求めるものでもない。

 スパイダー・リン(なんでも出来るって信じられた。
  だからあの時、物語で読んだようなヒーローのようになろうって思ったんだ。
  さっきも、囚人さん達が世界のために戦おうとしていたのに、その時なんで気がつかなかったんだろう。
  囚人さんたちは気付いていないだけだって)

圧倒的な強さを持ち、なんでも出来て、どんな事からも人々を守れる御伽噺(おとぎばなし)のヒーロー。

それは正義の手本。

 スパイダー・リン(信じてた。忘れてた。でも、今はまた信じられる。
  なんでこんな事忘れちゃってたんだろう?
  簡単だったのに。
  誰がなんと言おうとも、私は正義のヒーローなのに!!)

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 スパイダー・リン「待ちなさい!!!!!」

それはこの辺り一帯のどこに居ても、ハッキリと聞き取れるのではないかと思うくらいに、透き通った声であった。
それは彼女の決意の表れ。

 セィフューク「なんだ!?その声は、また貴様かスパイダー・リン!
  もう2度目は・・・
  ?!
  ど、どこへ行った!少し目を離したうちにどこへ姿を隠した!」

スパイダー・リンは、タランチュラ・テツヲに助けられて横たわっていた場所から一歩も動いてはいない。

それでも、その場に居た誰もが彼女を見失った。

 タランチュラ・テツヲ「ど、どこなんだスパイダー・リン!!」

そう。これこそがスパイダー・リン。

その名はこのシロディール地方で今話題の正義のヒーローの名。

それは、シロディール地方のあらゆる街、あらゆる場所で、あらゆる悪が突きつけられる正義の鉄槌。

それは、絶対的な正義が振りかざされる時に響く警鐘。

 スパイダー・リン「そう!!私の名前は、スパイダー・リン!!!
  シロディールの平和を守る!正義のヒーロー!!!」

スパイダー・リンはあらん限りの力で吼えた。

この世界を脅かす全てに聞こえるように。

人々が見失った希望を見つけ出せるように。

今こそ、ヒーローは現れたと主張するように。

 

 

そしてスパイダー・リンは、必死の捜索の末に発見された。
タランチュラ・テツヲが言う。

 タランチュラ・テツヲ「か、完全に見失っていたよ」

 ウルフマン「うむ。私もだ・・・だが、これでようやく揃ったな」

 ウルフウーマン「ええ・・・!!
  今よ、みんな!」

ウルフマンとウルフウーマンが、全員揃っての決めポーズを促した。

 タランチュラ・テツヲ「ま、待ってくれ!そんな打ち合わせは・・・!!」

 スパイダー・リン「正義のヒーローに!打ち合わせなんて無い!!」

 ウルフウーマン「ノリで十分!」

 ウルフマン「行くぞ!!」

そしてシロディールの平和を守るヒーロー達は、力強く宣言した。

♪ Final Battle  ←これも使ってはいけませんよ?聴くだけならおk
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 ウルフマン「我らこそ!!」

 ウルフウーマン「シロディールに光をもたらす!!」

 タランチュラ・テツヲ「正義の代名詞!!」

 スパイダーリン「そう!私たちは!!」

 セィフューク「シロディールヒーローズだとおおお!?
  おのれヒーローどもめ!
  黙って見ておれば調子に乗りおって!
  かかれ!総攻撃だ!シロディールヒーローズを全て破壊せよ!」

律儀に決めポーズが終わるまで待っていたセィフュークであったが、
ようやく出番だ、と残るマジ力を全て消費し、数多のデイドラを召還した。

 

しかしシロディールヒーローズに今さらそんなものは通用しない。

なぜなら彼らは御伽噺から生まれ出た正義のヒーロー。

彼らはあらゆる悪を打ち負かす、殺さずの剣。

敵にも味方にも、勇気と希望と正義の心を芽吹かせる、魔法の種。

もはやシロディールの守護者たる彼らに苦戦などありえず、
デイドラたちは死なないまでも、シロディールヒーローズの攻撃によってどこかへと吹き飛ばされてしまった。

 

そして一人残ったセィフュークに、スパイダー・リンとタランチュラ・テツヲが対峙した。

 セィフューク「ば、馬鹿な!貴様のような小者が加わっただけで!?」

 スパイダー・リン「こも・・・!?まだ私の背のことを・・・!!
  絶対に許さない!!!
  タランチュラ・テツヲ!今よ!
  今こそ私達の愛のパワーで・・!!」

スパイダー・リンのその宣言に、一番驚いたのはなぜかウルフマンだった。

 ウルフマン「な!?あ、あ、あ、愛のパワァ!?
  いやいやいやいや!ま、まだ愛のパワーは早すぎるぞスパイダー・リン!!!
  君たちはまだ・・・!!まだ友情パワーでいいのではないだろうか!!!!」

 スパイダー・リン「え、そ、そうですよね。や、やっぱりまだ告白とか・・・?
  と、とにかく!タランチュラ・テツヲ!必殺技です!!」

スパイダー・リンとタランチュラ・テツヲは、同時に必殺技の構えを取った。

セィフュークも決死の覚悟で武器を振るう。

しかし小さくとも大きな力を持った正義のヒーローの勢いには勝てず、
必殺技を受けたセィフュークは『バイバイキーン』とでも言いそうな勢いで空の彼方に消えていった。

 

 

人々から大きな歓声が上がった。
真っ赤な死の気配のする空を吹き飛ばしそうな明るい歓声が。

シロディールヒーローズの活躍により、人々は本来備わった勇気と希望を取り戻したのだ。

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